診療の方針 Concept

当院では歯周病治療が、再生誘導療法のような高度先進医療の分野のみならず、虫歯からインプラントまですべての歯科治療の根幹をなすものであるという考えに基づき、すべての治療を進めています。

言い換えればすべての歯科治療を、QOL(Quality of Life)の向上に有用なものとするためには健康な歯周組織（歯肉・歯槽骨など）を回復させ、維持することが絶対に必要な条件と考えます

さらに理解していただきたい重要なことは、歯周病治療において『完治した、治癒した』ということは絶対にないという事実です。
歯周治療において最も大切なことは治療が終わった後の継続的なメンテナンスです。
これができなければ、歯周治療のみならずすべての治療は水の泡とかすこととなるでしょう。
私たちは一連の治療期間中に、みなさんにそれを理解していただけるよう努力します。

その他の基本方針

• 保存可能と診断された歯はできる限り治療し、最大限に自分の歯を保存する手段をとります。
• 必要かつ適応な症状と診断された場合、歯周組織をできる限り健康な状態に改善するため、歯周組織再生誘導療法なども積極的にいたします。
• 歯周病以外にかみ合わせなどに問題がある場合、矯正専門医など他科専門医に協力を依頼し、連携治療を実施します。
• 自分の健康な歯を守る手段として有効と判断した場合、あるいはその人のQOL(Quality of Life)に与える影響が大であると判断した場合、積極的にインプラント治療を提案します。（安全かつ効果的な治療にするため、手術前の審査診断には3DX［歯科用の小型CT］などの最新機器も用い慎重に行います。）
• 医師主導の治療ではなくインフォームドコンセント（充分な説明と患者さんとの合意）をもとに、その治療に対するあらゆる可能性も含む選択肢を提示し、同意を得たうえで治療を進めていきます。